保育参観☆園長先生のお話(その1)

北見幼稚園の特色は、なんといっても「子ども主体の教育」を実践しているということです。

5月14日に行われた年中組の保育参観では、その「子ども主体の教育」の基となっている、スイスの心理学者ピアジェの考え方について、園長先生がお話ししてくださいました。

感想をまじえてまとめてみます。

ピアジェは、たくさんの子どもの言葉を聞き、行動を観察した人で、子どもがどのように知識を獲得していくのか、という研究をしたそうです。

子どもが描いた自転車の絵を研究する中で、ピアジェは絵の描き方に、4つの発達段階があるということに気づいたそうです。

a) 2つの車輪とペダルだけを描く段階
b) より多くの部品を描く段階
c) ほとんど全ての部品が描けるが、構造は理解していない段階
d) 自転車の構造を理解して、部品のつながりをきちんと描ける段階

経験がそのまま知識になるのであれば、自転車に乗ったことがあれば、自転車の絵が描けるはずです。
けれど実際にはそうではありません。
経験を何度も積み重ねて、自分のものにしてはじめて、自転車の絵がきちんと描けるようになるということです。

このことからピアジェは「経験がそのまま知識になるわけではない」という考えに至ったそうです。
「経験は、一度自分の中で再構成されてはじめて知識になる」という、構成主義の考え方です。

この考えでは、「大人が教えたことがそのまま知識になるわけではない」ということになり、
子ども自身が様々な経験を自分のものにすることで、だんだんと知識を獲得していくわけです。

ですから「何度も教えてるのになんでわからないの」と子どもに言うのは意味がなく、
大人は、何度も繰り返し、子ども自身が経験から学べるようにしてあげることが必要です、
と園長先生はおっしゃっていました。

(その2に続きます)

by kohitsujihaha | 2015-05-25 20:07

保育参観☆園長先生のお話(その2)

(その1から続きます)

北見幼稚園ではこうした考えに基づき、先生主導ではなく、子どもが主体的に学べるような実践をしているそうです。
その一つが、「プロジェクト活動」です。

例えば、雨の日の年少さんの外遊び。
子どもたちが雨だれの下に空き缶を持っていくと「カンカンカン」と音がします。
大きなしずくが垂れていないところでは、雨があたっても、音はしません。

このことから子どもたちは、雨だれと空き缶の音の関係に気づきます。
他のものを雨だれの下に持ってきたらどんな音がするかなど、
子ども自身が不思議を感じ、いろいろと考えたり試したり
あくまでも子ども主体で活動が進められていくそうです。

先生は「雨だれがあたると音がするんだよ」などと教えたりはしないのだそうです。
子どものことばに耳をすまして、それに応じて必要なものを用意したり
子どもの遊び=学びが豊かになるよう、サポートする役割をするそうです。

子どもの遊びには、たくさんの学びが含まれていますが、
では「遊び」とはなにか、というと

1.自由な活動(強制されない)
2.隔離された活動(あらかじめ決められた空間、時間の中で)
3.未確定な活動(先がわからない)
4.非生産的な活動(財産など、新たな要素を作り出さない)
5.規則のある活動(約束に従う)
6.虚構の活動(明確な非現実)

と、カイヨワという人が著作「遊びと人間」の中で定義しているそうです。

何か決められたものを「作って遊ぼう」というのは、遊びとはいえません、と園長先生。

子どもが考えたやり方では、うまくいかないのでは、と思える場合も、先生は
余計な答えを言ったりせず、子どもにやらせてみるのだそうです。

あるクラスでのプロジェクト活動のなかで、
どんぐりの実が赤くなるのはなぜか、という疑問をもった子どもたち
太陽の光があたったからでは、と気づきます。
そこで、軽いプラスチック製の容器をかぶせておいたらどうなるか、ということを試します。
すると、次の日には風で飛ばされてしまいます。
ではどうしたらいいか、ということを、また子どもたちは考えるのだそうです。

このようにして、色々と考えたり試したり、
うまくいかなければまた別の方法を考えたり。

先生主導の活動が、行き先の決まった旅だとしたら
プロジェクト活動は、行き先のわからない旅のようなもので
いろいろなハプニングがあったり、右往左往しながら、その旅を楽しむのだと
園長先生は熱く語っていました。

このようにして、子ども主体で活動をする中で、子どもたちはたくさんのことを学んでいくのだそうです。

(その3に続きます)

by kohitsujihaha | 2015-05-25 20:07

保育参観☆園長先生のお話 (その3)

(その2から続きます)

北見幼稚園では、文字の学習についても、子どもが主体的に学べるような工夫をしていて、先生は、一つ一つ、文字を教えたりはしないということです。

子どもが文字を学んでいくには、いくつかの段階があるそうです。
例えば、「おとうさんがボールをけります」という文を読むとします。
文を声に出して言いながら書いてみせ、子どもに何が書いてあるかを聞くと

1.だいたいどんなことが書いてあるのか、一文をイメージとしてとらえる
2.「おとうさん」「ボール」など、言葉のかたまり、単語でとらえる
3.一つ一つの文字を読めるようになる
というように、段階を経て、文字を獲得していくのだそうです。

そういえば、年少、年中では、たくさん絵本の読み聞かせをしたり
一日の活動内容を先生が文字で書いておき、みんなでそれを確認しながら行動したり
お友だち同士でお手紙交換をしたりするなかで、自然に文字に興味を持って、自分から読んだり書いたりするようになる子が多いようです。

私が知っている中には、親がまったく文字を教えていないのに、年少の終わり頃には本を一人ですらすらと読めるようになった子もいます。
大人が本を読み聞かせたり、書いてみせたりしていれば、
子どもはその経験から自分で文字を学ぶ力を持っているのだと思いました。

年長では、子どもに自分の身近なニュースを発表させ、それを先生が書き取って文字にして、みんなで読む「デイリーニュース」という活動をしているそうです。
これこそ、生きた言葉の学習だと思います。

このようにして文字を学ぶほうが、文字を一つ一つ記号として教え込むよりも、言葉が豊かになり、
文章もしっかりと内容を理解しながら読めるようになるのではないかと思います。

園長先生のお話をうかがって、
北見幼稚園では、ゆるぎない理念を持って、プロジェクト活動や文字の学習など、
一貫して「子ども主体」で活動を行っているのだ、と感じました。

園長先生のお話は、少し難しかったり、脱線したりしますが(笑)、いつもとてもためになります。

( A. H. )

by kohitsujihaha | 2015-05-25 20:07

お誕生日会(4月5月)

北見幼稚園では、お誕生日会があります。
今年度は2ヶ月に1回、開催されます。
4月5月のお誕生会が21日にありました。

お誕生会で子供達が楽しみにしているものの1つが昼ご飯のカレーです。
カレーはお誕生月のお母さん達で作ります。
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すごい量です。
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ひたすら切ります。
タマネギ…涙流しながら格闘です。
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ひたすら炒めます。
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煮込んで、ルー入れて、調味料を入れて大鍋2つ…愛情がたっーぷり詰まったカレーの完成です。
幼稚園中にカレーのいい匂いが広がります。
子供達も早く食べたくてウズウズ、母達もお腹すきます。
でも、その前に…。

全園児がホールに集まってきました。
お誕生会が始まります。
お誕生月のお友達が、先日の参観日で作った手作りの冠をかぶってお母さんと手を繋いで入場します。
皆でお祝いのお歌を歌ったり、産まれてからどれくらい大きくなったのか…子供を高い高いしたり、お誕生月のお友達が皆の前で自己紹介をして、お歌を歌います。
♪小さい赤ちゃんだったのに〜こんなに大きくなりました〜(ウルウルきます。)
先生の出し物、母達の出し物、園長先生のお話、お母さんから出産時のエピソード紹介など盛り沢山です。

そして、待ちに待ったカレーです。
ホールにて全園児で…いただきまーす。
もちろん作った母達もいただきます。
目新しい隠し味は入れてないのに、家では再現しようと思っても…なかなか再現できない美味しさです。
子供達も普段のお弁当とはまた違う楽しみがあるようでカレーを心待ちにしてくれていて、何回もおかわりをしてくれる子もいます。
大量の野菜と格闘した甲斐があります。

カレーを食べてお腹いっぱい、子供の成長をみて胸いっぱいな4月、5月のお誕生日会が終了しました〜!

(ASM)




by kohitsujihaha | 2015-05-25 17:13 | 幼稚園の行事

みんな、来て来て‼︎『青空あーと!』

『青空あーと in 北見幼稚園』

〜自然の中で大きな布に絵をかこう〜
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広報活動、園解放の一環として、この度、こんなステキなイベントをすることになりました!

青空の下、緑いっぱいの幼稚園の園庭で大きな布やダンボールに体いっぱい使って、絵を描いてみませんか?

絵の具で筆やスポンジ、ハケといった道具を使って描いてみたり、手や足を使ってダイナミックに描いてみり…
普段なかなかできない体験が出来るはず!

お持ち帰り用の作品制作の時間もあります!
又、普段見られない幼稚園の中も見学できますよ。

当日は10時までに北見幼稚園の園庭までお越しください。(汚れてもいい格好で来てくださいね

是非、お友達を誘ってきてくださいね〜!

子どもも大人も思いっきり楽しんじゃおう〜♪



日 時 :6月10日 水曜日10時〜12時
※雨天の場合は17日に延期となります。

場 所 :北見幼稚園の園庭
参加費:無料
申込み:不要(直接、会場にお越しください)
持ち物:タオル・着替え・飲み物など





by kohitsujihaha | 2015-05-15 15:12 | お知らせ

5月8日☆母の日礼拝☆

今日は、幼稚園の母の日礼拝の日でした。
幼稚園から帰ってくるなりブック袋に手を入れ、
息子→はい。お母さんありがとう。
と、自分で作った素敵なプレゼントをくれました。
まず、その一言に感動〜。
息子→みてみて!これね、これね、紙にね、ママが忘れそうな事を書いて貼って飾っとけるからね〜。
母→ありがとう。そ、そ、そうだね。ママ買うものとか忘れること多いからね…。苦笑い
大切に使わさせていただきます!!
【母ちゃん、忘れることがなくなるようがんばりまっす】

まだまだ、上手とは言えない似顔絵ですがお母さんの顔を思い出して描いてくれたそうです。
《おいしいごはんつくってくれてありがとう》のメッセージ付きで。
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*この写真は幼稚園の廊下に飾ってあるみんなの作品です*


日々の生活の中で子供から《ありがとう》の言葉を聞く事がないので、とても嬉しくて嬉しくて!!
母→ママも○○○のお母さんになれて嬉しいよ。ありがとう。
と、言ったらニコ〜って笑って逃走してしまいました。




寝る前には…。
息子→あのね、今日ね、合同礼拝でね、園長先生がね、
園長先生のお母さんは死んじゃったんだって!でもね、園長先生はねお母さんにありがとうって言いたいんだって。
だから〜、お祈りをしたら神様がイエス様に気持ちをあげて(たぶん伝えるって事かな?)、それで〜みんなに(たぶん、亡くなったお母さんたちのことかな?)気持ちをあげるの。(伝えることかな?)
そうしたら、お母さんは喜ぶんだよ。
あとね、母の日はカーネーションってお花なんだよっ!

と、長々とお礼拝で聞いた事を教えてくれました。
園長先生が話してくださった事を全て覚えてるかは定かではないですが、彼の中での〔母の日〕という日が特別な日でどういう日だというのを知ることができたのだと思います。
母は来年、再来年そのまた次の年と母の日がくるのを楽しみに待っていたいと思いまーす!!☆


2015.5.8金曜日 (M.I)


by kohitsujihaha | 2015-05-08 23:38

プロジェクト活動を通じて

先日、4歳の息子が青空を見上げて言った。
「空は、あおーいところと、水色のところがあるね。空って、いろんな色になるよね?なんで?」
「本当だね、どうしてかなぁ」と返すと
「色って、魔法使いみたいだね!」と言った。

自然の不思議に目をみはり、楽しむ様子に、入園してからのこの一年の成長を感じた。

息子は「なぜ?どうして?」という気持ちが強く、一日中「なんで?」と聞いてくる。
以前は、際限なく続く「なんで?」に手を焼いていた。

いくら丁寧に答えても、なかなか納得してくれず、最後はかんしゃくを起こしたり、
私が怒って無理やりおしまいにしたり。

けれど最近は、息子も自分なりに考えてみたり、答えが出なくても、自分の中にわき起こった疑問を楽しんだりできるようになった。

子どもの「なんで?」とどう向き合うか、ということは難しい。
北見幼稚園は、この子どもの「なんで?」を大切にして、真剣に向き合ってくれる。

その一つのかたちがプロジェクト活動で、昨年度の息子のクラスのテーマは「色」だった。

先生は、子どもたちのことばや気づきからテーマを選び、
「お花をつぶしたら何の色が出るかな?」という疑問からお花たたき染めをしたり
雪が降ったらクラスみんなで雪の家を作って絵の具で色をつけたり。

自然と家でも、色を使って遊んだり
家族で色について話したり考えたりすることが多くなった。
色に関する絵本を借りてきたり
ほかのお母さんが「いろいろいろのほん」がすごくいい、と教えてくれたりということもあった。

先生から協力を依頼されるようなことはほとんどなかったが、子どもを通じて、親も自然と活動に参加していたように思う。

私もこの一年で、息子の「なんで?」をおもしろいと思ったり、
うれしい驚きを感じたりすることができるようになった。

親も子も、楽しみながら学んで、成長することができるプロジェクト活動。
今年度のテーマは何になるか、とても楽しみだ。


( A.H.)

by kohitsujihaha | 2015-05-01 14:30